キリロム工科大学『東京事務所長』のつぶやき(非公式blog)

キリロム工科大学の日本人入試も今年で2年目。日本の大学受験に思うことを、日々のデキゴトにあわせて書いてみたい。

キリロム工科大学【英語力、今なくても大丈夫!編】

昨日は「尻切れトンボ(※)」で終わってしまったので【英語力】について、続きをご案内します。
※尻切れトンボ:こんな言葉、まだ使っている人がいるのか?
 
「英語力の高い子どもは経済的余裕のある家庭に多い」という話をしました。その理由は、保護者が「これからは英語が必要」と思っていたり、保護者自信が英語で仕事をしていたり、英語を学んでいる・英語で学んでいる友達の影響などが多いと思います。右に倣え、は日本人は好きなので。
 
しかし、海外大学に行ける英語力のある受験生というのはほとんどおらず、高校卒業時の英語力は、頑張って英検準1級程度というのが現在の日本の実力です。(そして、話すことはできない、、、)
 
「英語が話せたら、さまざまな世界が広がる、らしい」と子どもたちが思っても、周りの大人に理解がなければ英語を習いに行けない子どもたちも多いのです。
 
なので、「高校卒業程度の英語力=英検2級」を基準として、キリロム工科大学では「入学してから英語を学ぼう」というスタンスで受験をしています。
 
現在の日本人学生1年生の英語力も同じ条件でした。英検2級レベルの日本人学生がこの1年で、ぐんぐん英語力がついているのは、こんな理由です。
 
①英語の環境で生きる(学びと生活が英語)
②本人の努力→カンボジア人に溶け込む
⑶英語ができるようになり、自分の世界が劇的に変わっていくことによるワクワク【原体験】
 
カンボジア人学生は5年目となり、現在の1年生は100人ほどいます。キリロム工科大学の人気があがっていることから、さらに英語力の高いカンボジア人が入ってきました。インターナショナルスクール出身者も多い状況です。
 
カンボジア人の英語力を侮ってはいけません。実は、かなり頑張って英語習得をしています。理由は明確で、「英語ができると給料の高い、良い仕事につける」からです。日本以上に「就職と英語力の関係」がシビアなので、英語ができれば未来は変わるわけです。
 
日本人学生はもうビックリ、というのが真実です。
 
そんなカンボジアの大学なのですが、カンボジア人学生に英語力をあわせたなら、悲しいかなかなりの日本人高校生は入学ができません。
 
日本人で英語のできる人は、「英語はそろそろ自動翻訳になるから大丈夫だよ」とか、英語があまり必要ない人も「そろそろ自動翻訳だから。。。」と言いますが、私はそれは違うと思うのです。なので、若い今(私ではない、高校生)なら英語はできるようになるのです。
 
先日若者が先日面白いことを言っていました。
 
「オーストラリアの高校からイギリスの高校に転校した。
 欧州から高校生が集まっていて、英語(と日本語)だけじゃダメだと思った。
 なので、イギリスでは第二外国語に中国語を選択した。
 大学はアジアのトップ校を選びました。」と、、、
 
この人は今28才の日本人男性です。
 
英語でITを学べるのは、実はとてもラッキーなことなのです。(まだまだ分かってもらえないのが、今の日本です。)

英検2級で入学できる海外の大学はたぶんないのではなかろうか?
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日本人1年生 えこさん(大阪府立大手前高校卒)※日本人一期生